2022-01-01から1年間の記事一覧

ラベルのスペイン狂詩曲 その4

クラッシックを聴き始めた初期の頃の体験ですが、当時は既に、ドボルザークやベートーベン、チャイコフスキーのメジャーな交響曲も聴き始めていて、それらの曲たちに夢中になっていた頃でもありました。やはり僕のクラッシック聴き始めは、ご多分に漏れず交…

ラベルのスペイン狂詩曲 その3

スペイン狂詩曲は、わりと短めの4曲で構成されていますが、例えば1曲目の「夜への前奏曲」が始まると、なんとも不思議な、都会では経験出来ないような暗闇の静寂のフィーリング、なんとも言えないフィーリングに包まれました。こんな音楽は、今まで聴いた…

ラベルのスペイン狂詩曲 その2

さて、このレコードには、ボレロの他に、ダフニスとクロへ第2組曲と、スペイン狂詩曲という曲が入っていました。ボレロを初めて聴いた時は、どこかで聴いたことのあるメロディーが流れてきた途端、大きな歓びと興奮状態に包まれましたが、他の2曲はまった…

ラベルのスペイン狂詩曲 その1

やれやれ、前回の記事が85日前とは。。。 いくら忙しかったとは言え、これではいけませんね。 気を取り直してがんばっていきたいと思います。さて、ラベルに戻ります。 前にも書いたように、僕のラベルとの出会いは、家にあったシャルル・ミンシュ指揮パリ管…

ネフェルティティー その2

さて、そもそも、この曲を作曲したのは、テナーサックスを吹いているウェイン・ショーターです。なんとも。。。不思議なメロディーてすよね。このショーターの作った曲をマイルスとショーターがゆっくりゆっくり、繰返し繰返し繰り返していく。ゆっくりゆっ…

ネフェルティティー その1

ラベルのボレロについて書いていて、マイルス・デイビスに話題が飛ぶとは自分でもまったく予想外であります。マイルス・デイビスのネフェルティティーという曲は、ジャズファンにはよく知られているように、ソロがない、アドリブがない、ということで非常に…

ボレロに関する補足というか妄想

前回、ラベルのボレロについて書いていて、ボレロという曲は、間違いなく素晴らしい傑作な訳だけれども、個人的には、何かひっかかりのようなものを感じて来た。 それは何なのだろう?と考えてみると、そうなのです、それは僕にとっては、この曲のボトムの部…

初めてのラベル体験 その3

僕は、ラベルの音楽を聴くと、一方で強い明晰さが志向された音楽のように聞こえる時があるが、しかしそれだけだとラベルの音楽を繰り返し聴きたいとは思わないのではなだろうか?ラベルの音楽には、明晰さ、明瞭さの裏っ側に、闇の部分というか、尋常でない…

初めてのラベル体験 その2

ラベルとの出合いは、ご多分に漏れずボレロから始まりました。これは、ラジオからではなく、レコードで聴きまた。中学1年生の時です。家にシャルル・ミンシュ指揮パリ管弦楽団のラベルのレコードがあったのです。そのレコードは、なぜか通常の黒いレコード…

初めてのラベル体験 その1

クラッシックの初心者が、ブルックナーのシンフォニーを聴いて、即感動!というのは、一般的には難しいことだと思う。 ブルックナーのシンフォニーは、何しろあまりに長いし、それと、曲の展開が遅々として進まない。曲が一体どこに向かおうとしているかがよ…

初めてのブルックナー体験 その2

やがて、長い長い曲が終わり、ラジオの解説者がこの曲をブルックナーの第8番の交響曲であるとアナウンスした。ブルックナー??そんな作曲家の名前、聞いたことないよなあ。。。 何十年も前の記憶なので、曖昧な部分があるのだが、ラジオのスイッチを入れた…

初めてのブルックナー体験 その1

初めてブルックナーを聴いた時のことはよく覚えている。 それは、中学1年生になり、ラジオでFM放送にかじりついていた時のことだ。 夜、クラッシックのライブ放送を聴いていたら、なんだか今まで聴いたことのない、とんでもない音楽がかかっていた。理解出…